電動アシスト自転車:エナクルの競合他車との比較劣位性
比較優位性の番外編です。
(電動アシスト自転車:エナクルの競合他車との比較優位性、電動アシスト自転車:エナクルの競合他車との比較優位性(その2)の続きです。)
エナクルは良い自転車ですが、競合他車と比べて明らかに劣っているところ、改善してほしい点がいくつかあります。
1.自転車専門店との関係
2.デザイン
3.マニュアル等メンテナンス用資料
1.自転車専門店との関係
エナクルは専ら家電量販店(ヨドバシ、ビックカメラ、コジマなど)、ホームセンター(コーナン、島忠など)、スーパー(イトーヨーカドーなど)、通販で売られている一方で、町の自転車屋ではほとんど扱ってはいません。サンヨーの販売チャネル戦略上、量販店ルートに特化しているようです。
しかし、そのために、町の自転車からは正直良い顔はされていません。
「あ、他所で買ってきた自転車だな。いい加減な整備をしてるんだろう。こんなの買う奴は、値段だけしか見ておらず、町の自転車屋を軽く見てんじゃねーのか。」
と、お店の人に思われても仕方がありません。勿論、お店も商売ですので、そんなことは顔にも口にも出さずにメンテナンスをしてくれるかもしれませんが、相手も人間です。お互い気持ちよい関係にはいかないこともあります。
また、エナクルは「3.マニュアル等メンテナンス用資料」でも述べますが、自転車に関する情報が町の自転車屋にほとんど伝わっていません。そもそも取引がない、といってしまえばそうなのですが、「よくわからないもの」に対する自転車屋さんの反応は往々にして、目の前の現物から知っているもの(パーツ類)を見つけ出し、「なんじゃこりゃー」とか「こんなパーツ使ってるのかよ(プ)」のように声に出してしまうことがあります。それを聞くと、持ち主にとっては馬鹿にされたような気分になることもあります。
一応、BAA基準を満たした自転車であり、別に極端に変なパーツを使っているわけではないのですが、上記のようにサンヨーの販売チャネル戦略に対し多少思うところあり、なおかつ客相手よりも自転車相手の方が得意で、多少反応が正直すぎる自転車屋からは、持ち主としては愉快でない経験をすることもあります。
しかし、エナクルを含め、電動アシスト自転車という乗り物は、機械と電化製品のハイブリッドのようなものであり、メンテナンスは不可欠です。また、利用者は従来の自転車よりも楽なため長距離乗る傾向があるので、尚更メンテナンスの必要性が高いといえます。
今は、サンヨーのサポートが修理等に対応していますが、モーターや電池など電化製品部分のメンテナンスには長けていても、機械としての自転車のメンテナンスには正直技術力が低いといわざるを得ません。また、パンクやワイヤー類の交換はそもそもサポートの対象外です。自分でメンテナンスができる人はいいですが、そうではない人は、自転車屋に頼むことになります。買った量販店が近くにあれば、そこに持っていけばよいのですが、通販で買ったりすると大変です。結局は町の自転車屋にやってもらうことになります。
私は、それが煩わしくて、自分でいろいろメンテナンスをしていますが、その場合もやはり「3.マニュアル等メンテナンス用資料」の問題が関わってきます。
まあ、とにかく今後、電動アシスト自転車が普及していくには、町の自転車屋と上手く連携していくことが不可欠です。折角、エナクルは他車と比べ優れた点が多々あるし、町の自転車屋さんは基本的に自転車やメカが大好きな人たちなのだから、もっと良好な関係を築いていってもらいたいと思います。
「激安電動アシスト自転車」とかいうタイトルで売って、安さばかりをアピールし、競合他車との比較優位性はちゃんと伝えず、メンテナンスはユーザー任せ、メーカー任せにするような通販会社と仲良くするよりも、町の自転車屋と仲良くし、彼等からの助言をビジネスに活用していくことの方が、三洋電機という会社にとって長期的には絶対に良いことに違いありません。
2.デザイン
はっきりした情報がないでアヤフヤですが、エナクルの車体はブリヂストンのOEMらしいです。傍証ですが、似たようなデザインの非アシスト自転車がブリヂストンにはあります。(例:エナクルSRとブリッド、モンスターブーン)また、一応エナクルもBAA基準の車体になっていることからも、ちゃんとしたメーカーが車体を提供していると思われる、ということも傍証の一つです。
しかし、そのデザインが今一垢抜けしていません。ブリヂストン自身は、ヤマハとより親密で、新しい、もっとデザインの良い車体(マリポーサ等)をそちらの電動アシスト自転車用に提供しており、自社ブランドでも販売しています。
ブリヂストンともっと親密になって、ブリヂストンブランドで売れるような電動アシスト自転車を作り、両社で販売していく、ぐらいになってもらいたいものです。
とはいっても、ブリヂストンのデザインが良いか、というと100%肯定はできませんが・・・。
思い切って、GIANTやLOUISGARNEAUなんかと組んでしまうという手もあるかと思います。といっても、彼等のデザインも全面肯定いたしかねますが・・・。
まあ、もう少しデザインをなんとかしたら、というのが正直なところです。
エナクルの前輪アシスト方式なら、前輪+コントローラー+電池等の電動ユニットを装着すれば、結構自由に電動アシスト自転車はでっちあげられるので、もとの車体にそれなりのものを選べば、もっともっと格好良くすることは可能です。そういった点では、ヨーカドー向けに売っていたエナクルSTなんかは、割と良いアプローチのように思います。
ただ、デザインだけで選ぶユーザというのも、少々頭が悪そうな感じもします。
カゴやサドル、ハンドルグリップ、タイヤの色などは、ユーザー自身が買った後に選んでいくべきだと、私は思っています。純正でついているカゴやサドルを見て「かわいくない!」なんて言って、他の車種を選ぶのは、正直消費者としてどうかな?とも思います。非アシストの自転車ではない電動アシスト自転車の場合、電化製品としての機能の部分が非常に重要であり、そこはエナクルが非常に優れているので、そういった点も含めて総合的に判断した方が良いと思います。カゴやサドル、ハンドルグリップ、タイヤを替えれば、全体の印象は非常に大きく変わりますが、電動部分は後から買えることはできませんので。
まあ、それでも、そのような消費者が出てしまうとすれば、もう少しデザインを良くするべきと思います。
その他、20インチくらいの小径車は、商品ラインナップ上、是非出すべきでしょう。
3.マニュアル等メンテナンス用資料
自分でメンテをすると、非常に困るのがエナクルの情報不足です。買ったときについてくるユーザーマニュアルだと、個別のパーツは何で、整備用の工具は何、などがさっぱりわからず、何を用意したら良いか正直わかりませんでした。
「1.自転車専門店の関係」で書いたように、町の自転車屋さんとの関係があまり宜しくないため、ユーザーの中には自分で整備をしたい人も多々いるかとは思いますが、今のサンヨーのウェブや、配布されているマニュアルだけでは、あまりにも情報が不足しすぎています。
今のチャネル戦略を続けるにしても、町の自転車店には日々の修理などでユーザーがお世話になることがあるので、そういった専門店向けの情報公開がもっと必要だと思います。
例えば、ヤマハのウェブページだと、補修部品の一つ一つの型番まで検索することができるようになっています。PASは専門店チャネルを非常に重視した戦略をとっているにもかかわらず、個別のユーザーからも詳細な情報を調べることができるようになっています。
サンヨーは、この面でもっともっと努力が必要と思います。
また、マニュアルとは別に、Webの有効活用として、競合他車をもっと参考にすべきです。例えば、ハリヤのウェブページでは、商品コンセプトや開発ストーリー、ターゲットユーザーなどメーカー側の思いが綴られています。どういうユーザーのライフスタイルを想定しているのか、顔が見えるユーザーとメーカーの関係というのが、これからのビジネスには必要ではないでしょうか。団塊世代をターゲットにしている、と言われるともっと若い世代としてはちょっとイヤですが。
まあ、他にも細かいことはいろいろありますが、エナクルが競合他車に劣っているのは、とくに上記3点「自転車専門店との関係」「デザイン」「マニュアル等メンテナンス用資料」と考えています。
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いよいよ工事も始まりました。
イメージ画像は何度も見てますが、実際に建設が始まると、わくわくしてきますね。
まだまだ残暑が厳しい日々が続いておりますが、工事関係者の方々は体に気をつけて頑張って下さい。
現在オープニングプロジェクトチームでは、スタッフ募集に力を... [続きを読む]
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