« 電動アシスト自転車:エナクルの競合他車との比較優位性 | トップページ | タイ春雨ヌードル・ダイエット »

電動アシスト自転車:エナクルの競合他車との比較優位性(その2)

電動アシスト自転車:エナクルの競合他車との比較優位性の続きです。

2.安全
エナクルは他の電動アシスト自転車と比較して、ブレーキ制動に特徴があり、より安全に減速・停止することができます。

エナクルは前輪ハブモーターを、ブレーキ制動時には発電機に変え、バッテリーに充電する機能があります。いわゆる「回生ブレーキ」といわれる機能であり、電車や最近のハイブリッド自動車にも使われている技術です。運動エネルギーを電気エネルギーに回収して、より長距離を走行できるようにしているのですが、同時にこれはブレーキの制動力を強化する働きもしています。前のデュアルピボット・キャリパーブレーキと後ろのローラーブレーキに続く、いわば第三のブレーキを装備しているようなものです。

(※エナクルの回生ブレーキは速度24km未満で作動開始します。24km以上で走っている場合は、前後のブレーキによる摩擦でまずは減速し、24km未満になってから回生ブレーキが作動する、という形になります。ブレーキの停止速度はサイコン読みで時速8km程度で、それ以下になると効かなくなるので、完全な停止は前後のブレーキで止まる必要があります。)


独自の回生ブレーキにより、前後のブレーキだけで止まるよりも強い制動力が働き、より短い距離で止まることができます。

さらに、エナクルの特徴である前輪ハブモーターは、制動時にも前輪を回しつづける慣性モーメントが強く働くため、直進安定性が高いという特徴があります。

PASやVivi、ハリヤなどの他社の電動アシスト自転車や、その他世の中の多くの自転車の場合、前輪が軽いため前輪の持つ慣性モーメントは小さくなります。そのため、ブレーキ制動時、前輪は自身のもっていた回転エネルギーを速やかに失った後、フロントフォークを通じて車体重心の前に進もうとする運動によって押される形になります。車輪は押されるよりも、引っ張られる方が直進安定性が高い特徴があり、押される形だと次第にフラフラとしてきます。

後ろに友達を乗せて自転車に二人乗りをしたとき、上半身の力が弱い人だと走行が安定せずにフラフラした経験はないでしょうか。重心が後ろにあり、前輪の慣性モーメントが相対的に低い場合、フラフラしやすいのです。だから急ブレーキのときなど、しっかりとハンドルを押さえておかないと、危ないといえます。

エナクルの場合、ハブモーターがある分、前輪の慣性モーメントが大きいです。慣性モーメントが大きいということは、同じ運動を続けようとする力が大きいということであり、前輪は自転車全体(重心)の運動との相対速度上、ハブモーター無しの自転車と比べゆっくりと速度を減じることになります。そのため、フロントフォークを通じて車輪を押す形の力が弱く、相対的にフラフラしにくくなります。これにより、上半身の弱い人でも、より安定した減速が可能になっています。


最近、暑い中、ちょっと遠くまで買出しに行った際に、手ぬぐい代わりのタオルをエナクルSR273DBの前カゴに放り込んで走っていました。平坦な直線道路で、交通の流れに乗って時速30km程度で走っていると、タオルがふわっと前カゴから飛んでいきそうになりました。慌ててタオルを右手でつかみ、左手で後輪+回生ブレーキをかけたところ、後輪は軽くロックしてスリップ気味になり、体も浮きかけました。しかし、前輪が安定してまっすぐに走りつつ制動してくれたので、落ち着いて踏ん張り、安全な速度まで減速することができました。


この「回生ブレーキ」と前輪の大きな慣性モーメントにより、標準的なママチャリ(16kg前後)と比べ、バッテリやモーター分だけ重い21kg弱の重さがあるエナクルですが、より安全に止まることができるようになっています。さらに、PASやViviなどの他の電動アシスト自転車に比べると、前輪アシストという駆動方式のおかげで、クラッチやチェーンテンショナーなどの部品が不要な分、軽くなっており、その効果も含め、より安全に止まり易くなっております。

※タイヤを完全にロックさせてフルブレーキングで停止させる場合は、慣性と制動いずれにおいても質量の影響が相殺され、純粋にタイヤと路面の摩擦の問題となるので、どの自転車だろうが関係はありません。自転車の違い、質量の差、装備の差が問題になるのは、ロックさせない程度に緩やかに制動する場合です。いかに速やかに、コントロール可能なレベルに車輪の回転を落とすかであり、一般的なブレーキの問題はこちらに該当します。ちなみにロックさせてしまえば、重い荷物を積んだ業務用自転車だろうが、子供用自転車だろうが理論上は同じ速度でロックすれば完全に止まるまでの距離と時間は同じ、ですが、ブレーキが弱いとタイヤをロックさせるまでに相応の時間と距離を要します。

より安全に止まれるということは、より速く走るときの安心感にもつながります。
そういった点で、エナクルは競合他車に比べ優れていると言えるでしょう。


※ただし、回生ブレーキは、バッテリーが満充電または温度上昇により充電できない場合は作動しないので、注意が必要です。基本は安全運転でお願いします。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/72359/16097227

この記事へのトラックバック一覧です: 電動アシスト自転車:エナクルの競合他車との比較優位性(その2):

» 電気 自転車 [自転車ショップNO1]
POPED tu[ポペッド トゥ] byタカラ電動自転車?それとも電動スクーター!?電気で走る。ペダルでも走る。直ぐ折り畳める。商品価格:207,900円レビュー平均:0.0 ⇒自転車をもっと探す 竜巻や電気の仕組み学んだよ 小樽で科学の祭典 親子ら1500人が参加(08/10 14:18)北..... [続きを読む]

受信: 2007/08/14 15:58

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。